Solaris のコア解析
あらすじ
日本のとある山の中。運用中のサーバが、突然ビープ音とともに稼働を停止した。次々と落ちてゆくプロセス。反応しないネットワーク。再起動もままならない。パーツ交換もむなしく、もはや打つ手はないかに見えた。
シカゴ大教授（地球物理学）ジョシュ・キーズ博士は、数々の現象を分析した結果、「Solairs の動作に変化が起きている。原因は Solaris のカーネルにある。このままでは、サーバの売り上げは１年以内に激減するだろう」と予測する。Solairs の中心にあるカーネルはシグナルを受けることによって、コアを発生させ、問題の発生源や原因の手がかりを残している。その活動が停止してしまったら、問題原因を特定するコアが消滅して、コアのなくなった顧客は原因不明のクラッシュにさらされて、CASE が積み重なってしまう。それも１年以内に。
この緊急事態を受けて世界各地から６人のエキスパートが集められた。彼らは「mdb」「adb」そして「scat」を駆使し Solaris の解析を開始、カーネルの中心部へ向かう。ここでは不可解なエラーが続発し、US バックエンドとの交信も途絶えてしまった。そしてついに見えるはずのない、逢えるはずのない「何か」を目撃してしまう・・・。