Serengeti アーキテクチャ詳細
システムバスの歴史
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第1世代:S バス
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SPARCstation 1/2/IPX/・・・で採用しているバスアーキテクチャ。このころはシステムバスと
I/O バスは分離されていませんでした。現在でも I/O バスとしてエンタープライズサーバで使われています。
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第2世代:M バス
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SPARCstation 10/20/・・・で採用しているバスアーキテクチャ。MBus は、プロセッサ、メモリー、I/O
相互接続に関するバス仕様です。相互運用 CPU モジュール、I/O インタフェースやメモリーコントローラなどを製造する複数のベンダーに対しては、MBus
仕様が SPARC International によってライセンス提供されています。MBus は、読み取り要求と応答を単一のバス上で結合する回路交換プロトコルです。MBus
level I では単一プロセッサシグナルが定義され、MBus level II では write-invalidate
キャッシュの一貫性機構のためのマルチプロセッサ拡張が定義されています。
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第3世代:UPA (Ultra Port Architechture) バス
Sun Ultra 1/2/30/60/80/・・・で採用しているバスアーキテクチャ。プロセッサ
(1 つまたは複数) へのパスは 144 ビット幅 (16ビットのパリティを含む) であり、メモリーデータパスは
288 ビット幅 (32 ビットのパリティを含む) です。UPA64S と呼ばれる 64 ビットの
UPA サブセットは、Creator などのグラフィックスモジュールと通信します。Sun
の競合システムはデータのメモリーへの到達時にパリティを計算しますが、Sun
システムはすべてのパスにわたってパリティを計算します。パケット交換技術は、一般にハイエンドサーバーとスーパーコンピュータでしか用いられません。パフォーマンスの比較では、UPA
は従来の回線交換バス (デスクトップワークステーションでは一般的である) の
6 倍のパフォーマンス向上を実現しています。UPA は、データを最大速度 1.8G
バイト / 秒にて転送できます。
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そして・・・
第4世代:ねこバス
StarCat, WildCatをサポートするバスアーキテクチャ。周辺技術を含め、ねこアーキテクチャとも呼ばれます。最大輸送容量
20 トトロ / 秒。